もう 不景気には飽きてきた。 2001年10月5日
小生は音楽が好きである。ジャンルはジャズ、クラシック、洋、邦楽ポップス、ロックなど
なんでも聞く、幅広いが知識は浅い。さて、なにごとも商売の法則に結びつけてしまうが
こういうことを感じたことがないだろうか。
あのピンクレディー、大ヒットの連発。業界の帝王とも言えた小室哲哉さん。頂点を
極めて、それが無限にいや死ぬまで続くのは夢なのだろうか。一定の時間を過ぎると
ヒットが出なくなる。そして、場合によっては静かに消えていく場合もある。
お客様は同じことにだんだん飽きてくるのである。むしろ飽きることが
新しい発展を生むものとプラスに考えてもいいだろう。
この不景気にもそろそろ飽きてきた。まじめに仕事でもしようかという人間が
だんだん増えてくる時期である。
これは生物の細胞分裂と同じである。一つの細胞は無限に分裂し、増えていくわけでは
ない。ある一定のところで限界がくる。ではどうしたらいいか?別の所から別の細胞を持ってきて
接合させる。すると再び細胞分裂は活発になってくる。動物の場合は生殖であり子孫を作り
遺伝子を受け渡すことである。
さて、芸能界で極めて長期に渡って人気を保っている人がいる。タモリさんや、さんまさんである。
おそらく死ぬまで現役で頑張ってくれることと思う。
彼らの特長は自分自身にも芸はあるが、あまりそれにはたよってない。むしろ、からむ相手から
面白い所を引き出すことにかけては抜群である。そして次々とあらわれる新人を相手に
セッションを行うのである。自分自身の芸の勉強はもはやあまり必要がなくなってきている。
むしろ、色々な経験や、観察眼、人から聞いた話などの蓄積がものをいっている。
月と太陽どちらも光っているが、月は自分で光るわけではないので楽をしている。
彼らはどちらかといえば月なのである。
これを我がビジネスに置き換えた場合、こうなる。
次々と色々な製品がでてくる。面白そうなのを面白そうに組み合わせ、実に面白そうに
お客様に提案する。これが持続できれば、商売は無限に継続できるわけだ。
このへんは、ある一つのものだけしか開発できなかった製造業とは違って、当社のような
販売業の有利な点であろう。