2001年はひどい年だった?  2001年12月25日

 今年も皆様のおかげで、無事年越しできそうです。多大なご支援、ご注文ありがとうございました。
なにぶんにも少ないスタッフで、限られた時間内にできるだけ多くの作業をしようとしてるのですが、
皆様には十分のサポートがいきわたらない点もあったかと思います。当社スタッフは基本的には
仕事は嫌いではないのですが、より完全な仕事をしようとして時間配分が押し気味になることが多く、
ご迷惑をおかけしてることもあるかもしれません。ご不便をかけてしまった皆様にはおわび申し上げます。

 また、ご質問、動作の問題点などなんなりとお問い合わせ下さい。条件の許す限りサポートをして
行きたいと思ってます。 2002年もこれまで以上にいや異常にごひいきいただきますようよろしく
お願いいたします。

 さて、色々の事件があった2001年ですが、小生の個人的な感想を言わせてもらえれば、
「(不況が)じんわり来たな。」と感じてます。思い出すのは橋本内閣の時、消費税が3%から5%に
上がった年がありました。平成不況はここから始まったという感じがしてます。
 今年はこれに似てます。これまではパソコンは安くすれば、沢山売れました。今年からは
安くしても、売れないのです。

 産業全体から見ても同じ事がいえます。仮にユニクロのように安くすると
まあ、ある程度は売れます。ところが実は製品は中国からの丸輸入なので国内製造業者には何の
恩恵もありません。むしろ価格破壊したために、国内製造業者を市場から追い出したことになります。
 もし国の治安が悪く、これらの業者が怪しい連中だったらテロが起こるかもしれません。

 何でもかんでも中国に仕事が行ってしまいます。何万ドルものお金が中国に流れ込んでます。
 これは、現代日本人が楽で儲かる仕事を良しとして、ややこしくて手のかかる仕事はみんな
中国にやらせてしまえばいいと考えてきた結果かと考えられます。(これを読んでる中国の皆様
気を悪くしないで下さい。本当は努力することを捨てた日本人が悪いのです)

 さて、面倒な仕事を放棄した日本人ですが、悪いことに頭を使う仕事も放棄してきてます。
 頭を使う仕事やビジネスモデルを作り出すことに関しては、したたかなアングロサクソン人には
もともと及びません。保険みたいな契約書や権利証、許諾証のような紙切れに価値をつけて
お金に変換する方法は彼らにはかないません。
 コンピュータソフトでもインドやイスラエル、ヨルダンなどに注目すべき企業が次第に頭角を
現しつつあります。

 コンピュータソフトは基本的にはパソコンと少々の開発ソフトがあれば誰でもはじめることが
できます。貧しい国なら自動車産業はムリでもソフト開発ならやっていけると考えるのも当然でしょう。
 たぶん、これまでの日本企業はソフト開発は数人のオタク少年たちがカップラーメンをすすりながら
深夜まで働く貧しい会社のやる事で、とても、自分たちがまともに取り組むべきものではないと
バカにしていたでしょう。

 こんな所を後進国は見逃さず食らいついてきていることに気がつくべきです。

 台湾にはたしかに大した自動車産業はなかったが、パソコンのマザーボード生産ではもうどの国も
追随することはできなくなっています。こうした国の人たちは日本人がバカにしてるような仕事でも
目の色を輝かせて未来に夢をもって取り組んでいます。これが時間と共に本当に夢が実現して
しまっているです。

 2002年 これに日本人が気づき、猛省し、ややこしい仕事、頭をつかう仕事をもう一度
取り組んでいかなければならない。けれど一度は地獄を見ないとだめなんだろうなあ。