地デジとオーディオシステム

 「地デジ してますか?」「・・・ あ、そう、まだですか。失礼しました。」
幸いにも(?)昨年テレビが壊れてくれたので、フルハイビジョンのシャープaquos買いました。当初は既存アンテナの関係で、地上アナログを見ていました。正直いって、薄くなって大きくなっただけという感じですが、その後UHF地デジアンテナを取り付け東京タワーに向け、本格的に地デジ受信環境を整えました。アンテナ工事のついでなので、BS用アンテナも取り付け、新時代メディア万全体制です。
 知ってる人は知ってると思いますが、クッキリ・パッキリのハイビジョン映像はきれいなこときれいなこと、なるほどと納得。女優さんのアップ画像も強烈なライトと高解像度のカメラ、そして画面に大映しとなれば、リアルに細部まで見えてしまいます。現在の地上アナログのチャンネルはすべてカバーしており、地デジだけで、全く問題ありません。気持ち的には「もう今日からでもアナログ放送電波止めてもいいんでは・・」と、まだ、アナログ環境でご覧になっている皆様を敵に回すような気持ちになってしまいます。

 さて、以前に小生は少しばかりのオーディオマニアであると述べましたが、色々あーでもないこーでもないとやっている内にスピーカなどがあまっておりせっかくだから、このテレビ用に使用してみようとなる。ここからはマニアしか分からないと思いますが、どんなスピーカかというと、JBL D130、LE85+ラジアルホーンという、いわゆるビンテージ物となる。本来はフルレンジまたは低音用として用いられるD130は直径38cmの大型ユニットで本来は冷蔵庫くらいの大きさの箱やバックロードホーンエンクロージャーに入れるのが基本である。約8−10畳の部屋にこんな箱を左右各1台ずつおいて、その真ん中には薄いとはいえ37インチテレビなんて状態を許す気のいい女房は世の中にいるはずがない。
 そこで実際にはこの大型スピーカーはなんと約25リットルの薄型ボックスにはめ込んだ。幅60cm高さ45cm奥行き18cmでバスレフにはなっているものの、まったく低音は出ない。本来はある程度の大型システムのミッドバスの予定で作成した箱だ。最初から低音が出ないことは承知のうえである。しかしラジオやニュースなどのいわゆるボーカルレンジでは全く十分で、下手に低域をのばした鈍重なウーファーから出てくるまとわりつくような胴間声とは一線を画する。大口径なのに低音がでないという異常なシステムをどうするかというと、ここでAVサラウンドアンプの登場となる。本来であればマッキントッシュやマークレビンソンの自動車が買えるような高額のアンプを使用するのが正統であるが、ここであえて、それらに比べれば随分低価格のアンプを使用する。(一度200万円以上の製品を知ると数万円のアンプが安く見えてしまうように麻痺してしまう)小生が期待したのはこれには音響キャリブレーション用のマイクが付属しており、スピーカをセットした後にこのマイクをリスニングポイントに置いて、キャリブレーションを行う。「ギョイ!ギョイ!」と何度か信号音を発したあと、AVアンプ内のコンピュータが最適なF特イコライズおよびスピーカの配置距離、部屋の残響特性を認識調整するようだ、このイコライズモードでの再生は、低音不足も改善され、まずまずの音となった。
 低音はアンプでブーストされても口径が大きいから自然である。小口径スピーカを無理矢理ローブーストした気持ちの悪い低音は小生の最も嫌うところである。

 AVアンプは通常7.1呼ばれフロント2台、サイド2台、リア2台、フロントセンター1台、低音専用1台と 合計8台のスピーカを取り付けることができる。
小生はフロント2台のみのシンプルな構成だが、普段使用するには全く問題はない。実はAVアンプには全チャンネルにスピーカを接続しないと正しく鳴らないのかと心配していたが、フロント2チャンネルのみでも、ちゃんと認識調整してくれる。しかし、残りの6チャンネルのパワーアンプが遊んでいるわけで、サイドとかリアにスピーカをつけたらどうなるのだろうという、妻に相談すれば必ず却下される衝動がムラムラと頭をもたげる。

 オーディオマニアなら「こうしたらどうなるのだろうと」思いを巡らせながら、安らかな眠りにつくのが至福の時。買って手に入れる前が一番楽しい。
だから、買わずにずっと夢を見続けるのもまた楽しからずや。
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参考 ダイナックスは創業以来 シャープの代理店なので実はテレビもお安く提供できます。薄型テレビは長い付き合いになるのだから良い物を買いたいですね。1920x1080のフルハイビジョン仕様はぜひはずさないこと。量販店で特価販売のテレビがフルハイビジョンでないこともあるのでご注意。
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AVアンプ 低価格ではオンキヨーが売れ筋、高級志向ではヤマハデノン(昔はデンオンと呼ばれてました)
スピーカ設置と接続調整は少々手間がかかりますが、設置がすめば、使いこなしはそれほど面倒でもありません。オーディオマニアなら約1日かけていじって調整するのも楽しみのひとつ、苦手な方は当方にご依頼下さい。