ダイナックス30年

 弊社は1982年10月スタートなのでちょうど30年間商売をしてきたことになる。もう31年目に
入ったところだ。当時のパソコンといえばNEC PC−9801が発売されたころである。
幸か不幸かパソコンは素人には難しいものとして、弊社のような専門店は比較的楽な商売ができた。
当時は家電店はパソコン扱いませんでした。
本体298000円、モニタ168000円ドットプリンタ198000円なんてのは当たり前で
フロッピードライブ内蔵のベストセラーPC−9801F2やVM2は40万円くらいしていた。
台車1台で約60−80万円の商売だ。
 それがあんた、いま80万円分パソコンを売ろうとしたら、たとえば安いノートPCなら10台
いや20台売らなきゃ追いつかない。20台なんてどんなに口がうまくても売れるものではない。
しかも今では量販店から、ネット通販まで、厳しい価格競争で利幅はとれません。
 つまり、パソコン販売は完全に過当競争の渦にはいり、利益を出すことができません。

 オリジナルパソコン
1997年ころオリジナルパソコンを製造販売しはじめた。DOS/Vのパーツを集めて、お客様の
ご希望にそった仕様のPCができる。しかもメーカー製の同スペック製品と比較しても断然安く、同時に
弊社利益もある程度確保でき、大人気であった・・いわゆるショップブランドである。
 ところがいやらしいことに最近では県で購入するパソコンの仕様として「ショップブランドは除く」
という一行が入り、特別な場合を除いて県に納入することは少なくなってきた。その理由は「サポートの
問題」という。玉石混交のショップブランドはたしかにクオリティはまちまちだろう。弊社であれば
当日または翌日に対応し、特別な部品が必要でない限り1−2日で修理が完了する。しかも、取れる
データはとって、なるべく今まで使用していた環境に近いように再現してのお届けだ。しかも安い。
メーカー修理は10日以上は当たり前で、データは消去前提、しかも高いとなれば、どちらがサポートの
質がいいかは一目瞭然である。ただし、役所は役所なりに情報漏えいリスクを考慮し限定された業者と
サポート契約をしているものと思われる。その中に弊社が無理やり潜り込む気はない。

 さて、色々愚痴らしきものを書いてしまったようだが、じゃあなんでこの商売続けているのかと考える。
この商売の醍醐味がどこにあるのかというと、小生がお客様にパソコンをお届けする。あるいは修理完了
したPCを引き渡す瞬間に、お客様が喜んでもらえるのがうれしいのだ。その笑顔の交換があるならば
おカネなんかいらない。・・・(←ウソを言ってしまいました m(. .)m)

 幸いなことに、小生の仕事は皆様に多少喜んでいただけるようだ。小生みたいな性格では
たとえようのない不愉快かつ憐憫を乞う表情でニラまれながら、しぶしぶサインをさせる交通違反取締り
の仕事はできない。

 いずれにせよWindows8も発売されたし、ここでもう一息がんばれそうだ。皆様のご支援でここまで
メシを食わせてもらったことに本当に感謝感激だ。これからもさらなるご愛顧をお願いいたします。