大きな店と小さな店

 一流料理人のいる有名大旅館、料理もさすがに素晴らしいといいたいところだが・・
悪くはない、見た目も問題ない、だが、しかし何かいまひとつということがある。

 何百人もの大宴会場をカバーする厨房となれば、残念だが給食センターになって
しまうのではないだろうか。そして、厨房からテーブルまでの距離が遠いのもある。

 うまいものを食いたいと思えば、小さな店で、カウンター越しの大将から料理が
できた瞬間にテーブルに乗るのが美味しいのは否めない。

 つまり、うまいものを食いたければ、大きくて、有名で、客であふれ返っている
ところは避けなければならないということである。

 とにかく名の通ったブランドであればという、自ら判断すべきことをを世間の評判
にゆだねてしまうことが愚かなのかもしれないという反省が必要だろう。

 なにごとも、適正規模というものがあるだろう。ほどほどの大きさの店で長年やっ
てるところはだいたい間違いないでしょう。コンビニもたしかにトータルでは大規模
だが、個々の店はお年寄りでもほどよい大きさである。お年寄りは、イオンなどの
大型店では途方に暮れてしまう。

 沢山のアルバイトを使用しているより、その大将が丁寧に仕事をしてもらっている
方が、クオリティの高いサービスを得られることになる。いわゆる「人に教えたくない
店」というやつである。