タブーと国体の免疫機能

 マスコミをはじめとして、公には触れていけないタブーとなる話題がある。例えば
宗教の話題であり、以前は共産主義国家に対する話題は北朝鮮の「キ」中国の「チ」
ソ連の「ソ」の字を出したくらいでボコボコにされる。「金」第一書記にについて
どうこういえばたいへんなことになった。ところが今では単なるテロリスト国家の
代表であり、普通の国とは言えぬ厄介な輩という認識が日本人の間に広がっている。
 宗教もしかりである。日本では信仰の自由があり、それはそれでいいと思う。
 ラーメンをすすりながら「イスラムの人はこの豚骨ラーメンのうまさを知らないで
人生終えるのかなあ。」と漠然と思う。例えば、もし日本がイスラム国家になったら
フィギュア浅田真央もビーチバレーの浅尾美和もとんでもないことになってしまう。
 そんなわけで、おそらくイスラムは若干は入ってくるかもしれないが、メインには
ならないと思われる。だれも豚骨ラーメンや浅田真央を捨てたりはしない。

小生はこれを国体の免疫機能と呼びたい。

江戸時代から現代にいたるまで、宣教師の歩いた東南アジアはことごとくキリスト教
が普及してしまった。そして司祭が政治的力を持つようになった。徳川家康はこの
事実を知り「キリシタンの普及した国はことごとく西洋列強の傀儡国家になった」と
の認識で鎖国システムを構築する。

 それではなぜ東南アジアはキリスト教が普及し、日本では主流になれなかったか
という問題である。日本には、仏教なのか神道なのかあるいは無宗教なのかはわから
ないが、なんでも受け入れる許容力があるにも関わらず、自らの行動や生活を制限
するようなことは受け入れない。つまりクリスマスはお祝いするものの毎週日曜日に
教会に行くことはしないのである。イスラムの人たちには申し訳ないが、アラーの神
を否定はしないが、一日に何度かメッカの方角にお祈りはしないのである。
 また、言語・教育が未開であった彼の地では宗教のシステムがすんなりとしみ込んで
いったのは疑いない。言語がしっかりして、教育されていて、「死んだ後に天国に
行けるか地獄に行くか、そんなこと分からねーだろ。生まれる前の前の人間が犯した
罪なんて、オレの知ったこっちゃねー。」と今生きていることに実際の価値観を抱く
江戸庶民にとってはなじまない理屈と価値観。

 いい加減で「テキトー」な日本人であるが、それがなにをよりどころにしているか
分からないが、秩序正しく礼儀ただしく、多くの国から尊敬いただいている。
 こうした評価に恥じないように日々研鑚しなければならない。あっそうか!
つまり「恥」の概念である。
対比する言葉では「誇り」だ。「恥ずかしくない、誇り高い生き方」これが、日本教
かもしれない。
 ある代議士のテレビ会見で、日本人ではありえないような号泣会見、先代の金正日
氏の葬儀で祭壇の前でワーワー泣いている泣き屋おばさんの映像を思い出した。
最後にコップの水を飲むとき左手で口元を隠して飲んでいた。相手に失礼を与えない
ための朝鮮独特の作法だった。するとこの議員は・・あれー?
 とすれば、乗船客を残して自分だけ脱出することに心の呵責を感じない仲間?
使えるお金はなんでも使って温泉行っちゃえという人?

 さて、総理は女性の社会進出を進めるため、外国人家政婦が日本に入ってきやすい
ようにするという。超多忙のやり手女性社長ならともかく、一般の女性が働きに出る
ということは、少しでも生活費を稼ぎたいというのが半分くらいだろう。したがって
最初から家政婦に給料払う余裕があるわけない。免疫機能 その1
 家政婦に給料払う余裕がある人なら、ちゃんとした信頼できる日本人を雇うだろう。
 免疫機能その2

ということで、たぶん外国人家政婦は日本で仕事にありつけない。しかし日本に
来てしまった人は何かで稼がなければいけない。となると簡単に稼げる方法を
選択し、色々問題を起こす可能性がある。
 外国人労働者の導入は基本的にアウトとしなければならないだろう。