格闘技とスポーツ

 小生は高校時代体育で柔道を習った。授業だから大したことはない。「礼に始まり、礼に終わる」
とか「心・技・体」などと勉強した。柔道・剣道など「道」が付いたものは単なる相手を叩きのめす
だけの技術ではない。「道」という終わりなき道を一生をかけて歩み続け自己を高めていく理念が
そこにはある。強いだけでいいのではなく、人間として精神的に高めることが目的でもある。
「武士道」も同じであろう。

 さて、話題のトレーニングジム?ライザップの初期のテレビコマーシャルは印象的だった。
おなかがでっぷりとたるんだ赤井英和氏が独特の音楽をバックに、ターンテーブルで回転している。
そして次にライザップ後の引き締まった肉体に変わっているのだ。最初「ウソだろ!」と思ったが
本当だった。そして、せっかくの仕上がった肉体で、ボクシングのエキシビジョンを行った。
彼は元浪速のロッキーと呼ばれたプロボクサーだ。この件をインタビュー番組で聞いたことがある。

 印象的だったのはボクサーがどのようなメンタルなのかということであった。氏はこのように
言っていた。「試合終了のゴングが鳴れば、ほっとする。なんの恨みがあるわけでもない相手と
殴り合う、そして殴り合う相手としてリングに上がってくれるだけでも感謝する。また、自分は
ともかくとしても相手に怪我させてもいけないし、終わればお互いにハグする。」

 たしかにエキシビジョンだから、勝敗は関係ない試合ではある。小生昔から、どうして殴り
あっていた男たちが試合が終わると抱き合っているのかそれまで分からなかった。この話で
合点がいったのである。小生、試合は相手を殺さんばかりに戦うものかと思っていたが(笑われ
ますな)本当はそうではないのであった。特にプロレスなどは、殺さんばかりに鬼気せまる
試合をしながら、実は相手に怪我をさせてはいけないというギリギリのところで戦っている。
 お互いに商売、明日も試合できなくてはいけないわけだ。怪我をさせたり、事故を起こしたら
それは下手を打つということになる。

 こうしたメンタルは日本独特の文化なのだろうか?何の躊躇もなく自国の人民を戦車で踏みつぶし
たり、オレンジ色の服を着せてためらいなく処刑、家族に愛され何年もかけて美しく育ってきた
少女に爆弾を背負わせて突っ込ませる。あるいは将来兵士となるべき子供を生産するための道具
として扱う。我々の感覚では理解の範囲を超えている連中が世界にはいっぱいいるのだ。

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