熊本地震の被害にあわれた多数の方、また、お亡くなりになった方に心よりお見舞い、ご冥福を
お祈りいたします。

 災害は忘れたころにやってくるのですが、今までどちらかといえばノーマークだった九州に
来たかという感じがします。しかしながら、つまりは日本列島どこで何が起きても不思議はない
と認識するしかないようです。今度は東海か関東か、どちらでも十分あり得るでしょう。

 しかし、破壊された建物の映像を見ると、築年数の古そうな瓦屋根の木造住宅が多く、さらに
2階建の場合は上から1階部分を押しつぶし2階は形を保っているのが多かったようにも見受け
られます。つまり寝室は2階が望ましく、2階にあまり重量物を置かない方がいいといえるでし
ょう。

 実は小生、地震ではありませんが、大学生時代に我が家が火災になったことがあります。
かなりのボロ家で、木造で風呂は薪で炊いていた。たまたま風呂釜が弱ってきたので、部品
交換したところ、空気流通も良好になり、火力は増強された、それがいけなかったのか、煙突
まで加熱しそこで屋根に延焼、よく燃える構造の我が家は丸めた紙を燃やすようにメラメラと
簡単にいってしまった。姉が風呂桶の湯で消そうとしたが、なにせ絶好調の風呂釜なので、お湯
も熱湯のように熱く手を突っ込めない状態、小生も何か外に出そうとしたが、このパニックでは
どうでもいい品を1−2個外に出しただけだった。貴重品がどうこうという状態ではなかった。

 消防車がやってきて、とりあえず鎮火した。となりの家への延焼が最小限で、家族は全員無事
だったのが幸いだった。見るも無残な全焼だった。黒く焦げた柱が3月とはいえまだ肌寒い夜空に
白い湯気を立ち上らせていた。当時からオーディオマニアだった小生の自慢のうすらデカいスピー
カボックスは2階に置いてあったが2階床延焼によってそのまま1階に落下した。下にあったのは
姉の洋服ダンス。ペラペラベニヤの洋服ダンスに20mm厚の合板でガチガチに作られたボックス
はおそらく30kgはあっただろう、簡単に洋服ダンスを破壊し踏みつぶした。

 避難生活が始まるわけだが、幸い数軒先に姉の住まいがあり、狭いながらも我が一家お世話に
なった。どこからともなく毛布がやってきた。確かにまだ寒い季節、毛布はありがたかった。
毛布には「日本赤十字・・」と書いてあった。税金収めてるからか、どこのだれかが負担してるか
知らないが、被災しても、こうして助け舟がくるのは本当にありがたい。結局なんだかんだ言って
も助けたり助けられたりというのが人の営みなのだろう。自分は一人でなどと生意気なことは
言わない方がいい。

 今回の地震ではさっそく募金が始まり、かなりのペースでつみあがっているようだ。日本人の
心の優しさが心にしみる。ただし、募金先は十分注意が必要なようだ。ガセやサギまがいもある。
共産党の募金が100%被害者に行くと思ったら、党として北海道選挙区の選挙資金に使うとの
こと、ネットでは大問題になっている。小生は急がずあわてず、正しいところに募金したいと思う。