超遅れの宿題提出のようで恐縮だ。夏季のお休みをいただき、山口県 萩・ 津和野へ旅行に行った。 歴史がニガ手で、ほとんど勉強不足の小生は、旅行ガイドブックを広げて、この 萩があの有名な吉田松陰の出身地であることを知った。それまで小生の頭には 吉田松陰・松下村塾・坂本竜馬・勝海舟などという単語が幕末になんか活躍 してたというあまりにも拙い教養状態なのであった。そういう現地を訪れ 実際の旧宅を見ることは、本で読むのとはまったく違ういわゆる体で覚える 体験となった。我が小六の娘もいい体験になったであろう。 まず、萩の地図などこの埼玉に住む人間はまず見ないであろう。ここは 阿武川が海に流れ込むいわゆる三角州の地形である。ここは山口のマンハッタン とも言える。こんなわけで町自体は平坦でそれほど広くはない。自転車でも 一周できる。松蔭神社を中心に伊藤博文や木戸 孝允など幕末オールスターズが ここに居る。こうした史実が今の総理大臣に少なからず影響しているのであろう。 安倍総理はこの山口出身で、さすがに道路整備も行き届いており、渋滞は皆無 であった。地勢学的にみれば九州と本州をつなぐ要であり、まあ、何の商売を してもそこそこやっていける場所と見た。また、北を見れば朝鮮半島をつなぎに 大陸との交易もできる海のアクセスもある。南に海を渡れば瀬戸内海と四国へ もアクセス可能。なかなか恵まれた場所である。この環境で、松陰たちは新時代 への対応に熱い議論を交わしていたのであろう。 松陰は黒船を見て「これはヤバイ」と思った。日本として軍事的にも対応しな ければならない。内戦やってる場合ではない。と訴えたのである。 しかし、残念なことに結局松陰は処刑されてしまった。長生きしていればよか ったかどうかは分からない。 現代も全く同じことが言えないだろうか?中国の軍事拡張を見て「これはヤバイ」 と思っても、すでにマスコミは中枢が工作されているので、報道しない状態。 むしろ松陰時代よりも日本は「内部穿孔」されてしまっていることに気が付く必要が あるのではないか。 総選挙が終わったが、議員さんには天下・国家を論じてもらいたいものだ。細かい 町の御用聞きなどいらない。これからの日本の行くべき方向性、例えば最先端の 科学技術立国とか、最高環境都市、最高水準の農作物生産法とかそういうものを 目指すにはどうしたらいいのか論じてほしい。 しかしそうなると465人もの議員では意見はまとまるものもまとまらないか・・ うーんつまり、昔貴族院だった参議院をぐんと少数精鋭化して、票につながるような町 の御用聞きをしない前提で、別次元のフォーラムを作るしかないかもしれない。 そしてあくまでも国益・国民の利益がファーストで、特定の産業・業者だけが利益を 得るようなメンバーを入れないことが前提だ。全員が国士であることが前提となる。 |