3.11から7年

 車のガソリンがなくなってきたので、いつものスタンドに行き、給油する。なにげ
ない日常ではあるが、あの時はすごかった。7年前の東北大震災である。正直関東地
方では激しい揺れのほかは直接の被害はなかった。しかし、鉄道は止まり、道路は
大混雑、帰宅困難者大量発生。まだ金曜日だから明日から土日ということが少しは
ましだったのかもしれない。さらに影響は続く、数日すると車の給油が必要、スタン
ドは超々長蛇の車列、たまたま脇道から出ると、列の間に入れそうに車の頭が入った
ところ、後ろの車から気色ばんだ男が飛び出し、「みんな、並んでいるんだから!」と
語気荒く注意。そりゃそうだ。車を列から退出する。
 さらに影響は続く、今まで聞いたこともない輪番停電という言葉。決められた時間に
地域全体大規模停電。信号まで消えることに運転していて恐怖を感じた。家の中では
懐中電灯とか、ろうそく。まだLED懐中電灯は普及していない時代だ。ここで乾電池が
ない。コンビニ行こうが、家電量販店行こうがないものはない。そんな時に何でも売って
る、ほぼ雑貨屋に近くなってる当社に、乾電池の大量注文が来る。注文をいただくのは
うれしいが、代理店にもなかなかみつからない。待ってもらったり、数量を制限させてい
ただいたり、結構苦労した思い出があった。

 しかし、被災地で、実際に家族や財産を失われた方たちの悲しみを思えば、こんなこ
とは比べようがない。

 時々思う、このような大災害で亡くなられた方の中に、もしかしたら、人類の未来を
救ってくれるような、大天才がいたのかもしれない。

 前にも述べたが、何気ないいつもの日常がいかに幸せであるか、かみしめた方がい
いだろう。

 また、亡くなられた方のご冥福を祈ります。生きている私たちが、我が国の発展のた
めに力強く生きていかなければならない。それが何よりの供養となることを信じたい。