マジムリ学園　概要 　表題のドラマ、現在放送中である。ストーリーは大手資本によって開発された町とその学園の話 であるが、その大手資本の関係者及びその学園生徒はセレブであり。そうでない生徒は平民と 称して完全な階層（ヒエラルキー）社会を構築されている。そのカイザー様をトップとしたセレブ で構成された生徒会は平民たちにムリを押し付け、登校時に税金を徴収する。もちろん刃向うこと はご法度で、ちょっとでも逆らうと親衛隊たちにボコられてまう。マジムリな学園の物語である。 　そのまんまマジムリ国家が我が国の近くにあることから、ストーリー作成には苦労はないだろう。 　登場人物は秋元康氏率いるＡＫＢの美少女アイドルたち、ＡＫＢも乃木坂も欅坂もよく区別が分 からない小生にとって、アイドル女子の顔も名前も分からない。生徒会側の刺客としてのワルキャ ラは実に充実している。本物のキックボクサーチャンピョンの城戸康裕、角界から把瑠都、先日は 格闘技界から坂口征夫選手と本格派。これらに対抗するヒロインは小栗有以扮するリリィちゃんと いう、手足の細い華奢な美少女。カイザー様の命令でこのワルキャラがリリィちゃんにおそいかか る。最初は一方的に押し込まれてしまうが、最終的に一瞬のスキをついて、ハイキックでワルキャ ラの側頭部を一撃で倒してしまう。「オイオイ、それは無いだろう」とツッコミを入れたくなるが まあ、ドラマなのでこれもいいかと納得する。以前に菜々緒さんがドラマであの長い脚のハイキッ クで悪い奴を倒すのがありましたが、やはり美女のハイキックはいいもんですな（オッサンか！） 　小生が語りたいのは、実はここからである。カイザー達は強力な刺客をそろえて、この平民た ちをガッチリと押さえつけようとしている。逆らう奴には刺客が暴力で制圧。この問題を解決する にはリリィ達が革命を起こし、生徒会を自分たちの手に取り戻す必要がある。ここです。この方法 として結局はワルキャラより強いリリィちゃんが悪い連中をやっつけちゃうわけです。暴力で・・ 　幼児が大好きアンパンマン。最後は悪いことをするバイキンマンをアンパンチという暴力でやっ つけちゃいます。お年寄りの大好きな水戸黄門、最終場面では。助さん角さんは実に強い、おそい かかる悪党どもをバッタバッタとなぎ倒し、ついに印籠が登場、暴力と権威に悪党は恐れ入ってし まうのだ。 　強力な武力や権威がなくして、平和は保つことができないのが現実である。全国の交番の警察官 が小学生の少女だったら犯罪は抑止できない。終戦直後に武器を取り上げられた警察官が武器を持 った悪党連中からどれだけボコられたか、武器を持たぬ役所に武装した暴徒が乱入し、自分たちに 都合のいい要求をゴリ押ししたなど、武力をもたなかったためにどれほどつらい目にあったことで あろうか。 　水戸黄門に悪党がおそいかかってきたとき、黄門様はこう言うだろうか？「まあまあ、君たちの 話は聞くから、とにかく、お酒でも飲んで話し合おうではないか。助さんお酒を持ってきなさい。」 　おそらく次の瞬間、黄門様は真っ二つになってるだろう。 　武力など本当は不要であるが、世の中にワルがいるかぎり絶対必要で、しかも、そのワルを完全 に凌駕できる実力が必須なのである。こうしたマジムリ国家が存在してるかぎり防衛力は充実させ ざるを得ないのが悲しき現実なのである。