トップガン マーベリックを見てきました。

 もう、見た方も多いかもしれません。
 主人公の活躍がものすごいというのは、エンタテイメント映画でありフィクションであるからだが、ところどころにリアルな場面がある。ミッション遂行にあたり、ものすごく緻密に万全の計画をたて、何度もシュミレーションをしている。

 また、どの国もそうであると思いたいが、国家は一人一人の兵士の命をとても大切にしていること。エリート中のエリートであるパイロットを一人も失いたくないという思いにあふれている。不幸にも戦死した兵には最上級のリスペクトをもって丁重な葬儀をする。もちろん残された遺族はそれだけで納得できるわけではないだろう。しかし国家の誠意を受け止め、折り合いをつけ、少しでも悲しみを軽減させていくのだろう。

 今年のウクライナ戦争では、ロシアから火葬用のトラックが投入され、戦死者の遺体を次々と焼却していた。生ゴミ焼却炉じゃねぇ!
 
 おそらく家族には「行方不明、連絡がとれない。」で終わりだろう。傭兵だって遺体が不明ならば、死亡した時のギャランティを払わないで済む。万事この調子だろう。どの国がそうかは言わずものがなである。

 仮にこの映画を某国で上映するとすれば、そのまま上映すれば、上記の米国のプロパガンダになる。その部分をばっさりカットして放映することもあり得るかもしれない。某国であれば、それほど優秀でもないパイロットと戦闘機を大量に、相手の弾薬が尽きるまで投入する。当然犠牲者が続出する。しかし、相手の弾薬が尽きたならば当初の目的は達成し、続いて本格的な攻撃に移る。こんな自軍の屍を乗り越えて進撃するようなやり方が現代において許されるわけがないのであるが・・・

 また、実際これははないだろうという場面もある。それは、敵機とのバトル、「ドッグファイト」である。高度な操縦技術で、敵の後ろをとったり取られたり、という場面であるが、実際は米軍、自衛隊であれば、あそこまでは「盛り」としても、そこそこの技術はあるでしょう。映画になるくらいだから、ある程度のリアリティがあると考えたい。しかし、C国のパイロットはムリじゃないかな。R国は多少やるかもしれないが、NK国は論外。兵士に最大限のリスペクトを払わず、消耗品のように扱うのであれば、それは兵士にも分かる。戦うモチベーションなんかあるはずがない。

 ましてや、長年の一人っ子政策で家の跡取りが一人、大切な我が子を戦場に出す家庭など彼の国でもないだろう。とりあえず危険な戦場には、侵略収奪した地方から極貧者や犯罪者を強制連行して要員とするだろう。

 米国にはこんなすごい飛行技術があるのか、と思わせるだけでも、プロパガンダになる。
 我が国には、こんなすごい技術がある。しかも、兵士一人一人を大切に最大級の尊敬をもって扱っている。そういう我が国に対し一戦を交えようとするのか、お前正気か?これが戦争抑止力である。

 我が自衛隊は弾薬も乏しく色々不自由なことは以前から指摘されている。ようやく防衛予算の増額も検討されている(まだ検討使段階)大災害の時はいつも一番キツイところで頑張っている自衛隊員の皆様に最大級のリスペクトをすることは当然であろう。

 日本では自衛隊員あるいは軍人に対する尊敬が恐ろしく欠乏しているのが問題だ。原因は「自衛隊は人殺し部隊だ」というようなヘンな活動家が新聞、テレビ、教育、官僚に浸透しているからである。この人達はC国NK国あたりの工作員あるいは赤い思想にカブれたか洗脳された患者ですから、だまされないようにしなければならない。

 しかし、本映画の最初の場面の課題ともなっているが、無人機の時代になると、物量さえあれば、「屍乗り越えて作戦」が現実のものになる可能性もあり、恐ろしい時代がくるかもしれない。逆にいえば、その時代になる前に、某国を弱体化させるのがベストであろう。