そんな猫はおらんでー

 大学卒業後の就職、ボロアパートで独り暮らし、職場との往復、単調な毎日、アパートの出口あたりに、たまに野良猫がやってくる。気が向いた時、残飯を出せば必ず食べる。

 どうということはないが、同期が「野良にエサ上げない方がいいよ。」と言う。確かに考えてみればそうだ。飼うわけにはいかない。ここに来ればエサをもらえるという習慣をつけるのも野良にとっては必ずしもいいことではないのだろう。それ以来、残飯はあげないことにした。野良は時々来ては、「なんか食い物ないか?」のような、顔をしていた。しかし何回かしてエサがもらえないとなれば、やがてここには来なくなる・・・

 というのが正しい猫の道であろう。

 ついにエサを上げなくなった小生を逆恨みして「昨日までエサをくれたのに、なんで今日はエサがないんだ、オレをバカにしてるのか! シャー!」といって小生に襲い掛かり引っ掻くは噛みつくわ。さらに帰宅途中の小生を見つけると塀の上からとびかかり噛みつく。さらに小生の自転車のサドルにウンチをする。・・

 関西弁で言えば「そんな猫はおらんでー」

 たしかにそんな猫はいない。だが、そんな「人間」はいる。

今、ネットやYOUTUBEでは「日本保守党」と「飯山陽」のバトルがはげしい。飯山氏が体を斜に構えて「シャー、シャー!」吠えているのだ。食えるはずの「カレー」がなんで無いんだというのが元々の原因らしい。高級な服を着ていながら弱者ポジションをとるなぞ、メタボな野良猫状態。イスラムの研究者として傑出した才能学識があるのに「シャー、シャー!」状態はもったいない。平常運転に戻ってもらいたいものである。