世界には得体のしれぬ大きな力が働いている。

 あまりに暑くて、庭いじりなどできぬ。手入れがなければ雑草たちは好き放題に生育しまくる。「小さな独裁者」もこの暑さに開店休業だ。

 しかしなんで戦争が絶えないのだろうか、人はそれぞれの場所でそれなりに暮らしてればいいのではないか? 人間同士がどうして争うのだ? 足りない頭で漠然と考える。

 手入れ放棄状態の我が庭を見ればここに回答がある。それぞれの雑草は地下茎や、あるいは高さで日照確保、タンホポなら綿毛種飛ばし方法で繁殖地を広げる。つまりあらゆる生物は自らの種族を拡大したいという基本的法則をもっているようだ。

 ひるがえって、人間の場合は生物的には同種類であるが頭の中の思想において別の種類の人間がいると考えていいだろう。それぞれの種類の人間はある価値観を基本にして、それぞれに拡張していこうという力学が働く。その価値観とは自らの富の追及がベースである。
 小生の分析ではおおざっぱではあるが次の力学が考えられる。

・共産主義による拡張
 きれいごとの主義はどうでもよく、トップ以外は奴隷のように扱い。人民の稼ぎを収奪し、歯向かうものは容赦なく対処する、恐怖システム。似たような方式として北朝鮮あたりの主体思想も同じである。

・宗教布教による拡張
 世界の25%がイスラム教だと言われている。教祖?や宗教学者あるいは自称予言者がアッラーの神の言葉を自分たちに都合の良いように解釈し、教育をせずに無知のままに固めた信者を都合の良いようにコントロールする。法治国家においても、エセ神の言葉を優先するため、民主主義国家とはどうしてもなじめない。さらに女性は男性の価値の半分であることを公言し人権平等概念はない。特に女性が被害にあう性犯罪が多いのも特徴だ。我が国にこうした人たちがまとまってコミュニティをつくり、犯罪の温床ともなる地域が徐々に生じており、埼玉県川口市では騒動が起こっている。あまりにひどくなれば。住民は川口を離れざるをえない。どうか隣のさいたま市には来ないように、それにしても川口地元の「新藤義孝」議員は何をしているのか、これは政治の不作為以外のなにものでもない。

 いまのところ、この程度だが、移民受け入れのフランス、ドイツ、スウェーデンなどの外国では深刻な問題となっているのだ。こうした人たちが集まり貧困のコミュニティを作り、薬物や犯罪の温床となる。警察も介入したがらない状態。国の中に別な国が存在しているようなものである。ここに秩序というものが適用されるのかされないのか、もはやアンタッチャブル地域となっている。

・グローバリストによる拡張
 何を持ってグローバリストというのかあいまいだが、訳して言えば地球市民である。国境がなく、人種の区別はなく、宗教も天国もない。ビートルズのヒット曲「イマジン」はこれをもって理想郷をイマジンしてごらんと問いかける。ところが実際は満たされた裕福な人間が美しい世界を歌ってるだけで、本格的な貧困層にはあまりに薄っぺらでなんの慰めにもならないのである。グローバリストというお金持ちが、とくに使う予定のないお金を貧困層に少しだけばらまいて、自分はいいことをしているという快感に浸るオナニストである。もちろん自分のやってることに一点の疑問も曇りもない。

・政治的な拡張
 民主主義社会では国民は投票権を持ち、自分の信条にあった政治家に投票する。党がおおまかにグループとしてまとまりを持つ。従って投票してもらえるかどうかは党として最重要課題である。たとえば、米国民主党は黒人やシングルマザー家庭、貧困層など、社会的マイノリティを貴重な票田として大事にする。一見大事にするとは聞こえがいいが、こうした人達を補助金漬けにして固定化する。その行政サービスが、麻薬のように浸透し、依存症から抜けられない関係を構築する。与党として過半数がとれるならば、貧困が固定化するとか、薬物依存から抜けられないなどは知ったことではないのだ。
 日本でも高速道路を無料化します。学校をタダにします。外国人を優遇します。など耳触りのいいことを言っている連中はろくなもんじゃない。絶対に信用してはならない。ところがこんな「ウソ」を信じる愚かなる国民が少なからずいるのが情けない事実なのである。

・環境ゴロ
 ゴロとはゴロツキのことである。脱炭素だの環境を理由に、ソーラー発電や風力発電を推進し実はその会社に関西風に言えば「いっちょ噛み」して利益をむさぼる連中。ついでに何故か競走馬も買っちゃう。この類型で福島処理水の海洋放出に狂ったように大騒ぎする連中もいる。科学的に安全でも安心ではないという都知事がいるが、そうなれば、科学が宗教に負ける天動説や魔女狩りの中世に逆戻りだ。今日もテレビで偉そうな大学教授が言っていた。「おなじ車でも、一度事故を起こした車は安心とは言えないですよね。」たとえが全く的をはずれている。処理水の話をしているのに急に「猫はソファで爪とぎするから本当に困りますよね。」と言い出したに等しい。「何をいってるの?アンタ。」こんな先生は学生に科学を教える資格はない。教授を辞めたほうがいい。

 しかし、色々書いたがおかしな連中はこれだけでない。

 なんといっても深刻なのはプーチンである。人によってはNATOが拡大するからプーチンはあの行動に出ざるをえなかった。という人もいるが、やっていい事と悪いことは小学生でもわかるだろう。プーチンは単に過去の東欧諸国を含めた大ロシアを取り戻したいという私的な欲望で行動しているとしか考えられない。単なる私欲であり大義などは後でとってつけたようなものである。このために最初から学校、病院などの民間施設にミサイルを撃ち込む、発電所など公共施設を攻撃する。つまり侵略、破壊、略奪、凌辱、さらには侵略後は人民の奴隷化が目的なのである。お互いの国の産業の過不足を補い合って平和的に共存発展しようなどという心は一ミリもないのであろう。「ダメだこいつは」付き合える相手ではない。

 もう一人おかしな奴がいる。国内の大洪水で多数の犠牲者がでていても、ニュースで見る限り「お見舞いを申し上げる」とか「哀悼の意を・・」などの人民へ気遣いの声掛けをしたという報道が小生の見る限り見あたらない。「こいつ爬虫類か?」と思えるいつもの仏頂面のままだ。こいつも付き合える相手ではない。

 人間は動物や雑草と違って知恵があり、お互いに無駄な殺し合いをしないようルール作りを行ったのではないか。家庭から父がいなくなる悲劇をなくそうと知恵をしぼったのではないか。そのことをすっかり忘れてるか、蹴とばしている連中が国のトップでいることが人類の悲劇である。もちろん何が起ころうと、何の対策も行動もせずに「遺憾」と言うだけの無能なトップを抱く国民も不幸である。

 人はいつになったら賢くなるのか。いや、賢い人はいる。しかし厚かましくて声が大きい輩が嘘でもなんでも自分のいうことを聞かそうと声を張り上げる。誠に迷惑な連中だ。概して慎み深く、物静かな日本人はいつもこいつらに圧倒されている。