<-以前の「僕の付き合ってきたJBL」2021年

人生最後のスピーカ製作か その1

 老後とは何歳からなのだろう。実は老後の楽しみに取っておいたというか買っておいたスピーカユニットがある。JBLの30cm口径フルレンジスピーカE120-8と中高音用ドライバ 2445Jである。JBLの名機中の名機といえばあまりにも有名な38cm口径のD130がある。この磁気回路およびボイスコイルなどはそのままに、口径だけ30cmにした製品がD131である。逆に言えばポルシェのエンジンを軽自動車につっこんだようなものである。E120-8とは、これを楽器用つまりエレキギターアンプなどに使用するバージョンである。微妙に違う点がある。新旧変化があるかもしれないが、初期D131はアルニコマグネットであり、紛争によるコバルト不足の代案としてフェライトのSFG磁気回路に変更されている。ほぼ同じと思っていたが磁気回路としては強力になっていて出力音圧レベルは2デシベル程度アップしている。明らかな違いはエッジである。当初気が付かなかったが、初期のD131はコーン紙とエッジが完全に一体成型されたフィクスドエッジである。ところがこのE120-8は樹脂含浸布エッジとなっている。D130も後期の製品では布エッジになっている。構造体に布が入っているので、一般的なウレタンエッジのような経年劣化というか加水分解でボロボロになることはない。このエッジによって口径が小さくなった分振幅を大きくとっても耐えられるようにしたという計算だろう。メーカー仕様では許容入力が300Wというのが信じられないような数字なのだ。ライブ会場でどんだけ大音量でギターをかき鳴らそうがびくともしないというユニットである。もう一つ大きな特徴は、もちろん中古で購入するわけだが、ビンテージのD131に比較してE120-8は半額以下のかなりお求めやすい価格で出品されている。買った時の価格は忘れてしまったが、記憶では値が上がるかもと思っていたが、若干のダウンという感じがする。(D から E になっているので進化しているということだ)


30cmのフルレンジだが巨大な重量級磁気回路がマニア心をムラムラさせる。


中高音用ドライバー2445J、こちらの磁気回路の大きさは完全に上記低音用スピーカを上回り、重量も13.6kgとすごい

知らない人が見たら、町工場の工作機械のモーターと言っても納得してしまうかもしれない。